米の値段を気にし始めた私の食卓

日常

私が米の値段を意識し始めたのは、3年前、一人暮らしを始めてからでした。それまで実家では母が買い物を担当し、米はいつも食卓にあるのが当たり前。自分で家計を管理するようになって、初めてスーパーの棚に並ぶ米の値段に目を向けたんです。5キロで1000円台から3000円以上まで、こんなに幅があるなんて驚きでした。米の値段を通じて、食への意識や生活の変化を感じた体験を振り返ります。

一人暮らしを始めた当初、節約しようと最安値の米を選びました。5キロで1200円ほどのブレンド米。味は悪くなかったけど、炊きたてでもなんだかパサつく気がして、毎日食べるものだから妥協したくないと思うようになりました。ある日、友人が地元産のコシヒカリを勧めてくれて、試しに2キロ2000円のものを購入。炊き上がりの香りと粘りが全然違って、感動したんです。おかずがシンプルでも、ご飯が美味しいだけで満足度が上がりました。

米の値段を気にするようになって、スーパーやネットで品種や産地を比較する習慣がつきました。たとえば、コシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれなど、品種によって味や食感が違うことを知りました。失敗もしました。ネットで安い10キロの米を買ったら、古米だったのか味がイマイチで、結局半分しか食べられず。以来、産地や精米日をチェックするようになりました。地元の農家直売所で買った新米が、5キロ2500円で驚くほど美味しかったときは、値段以上の価値を感じました。

米の値段を考える中で、食卓への意識も変わりました。以前は外食やコンビニ弁当が多かったけど、美味しい米があると家でご飯を炊くのが楽しみになったんです。たとえば、週末に炊き込みご飯を作ったり、余ったご飯でおにぎりを作ったり。節約のために安い米を選ぶこともあるけど、たまに奮発して良い米を買うと、毎日の食事が特別になります。家族が遊びに来たとき、地元産の新米でごちそうしたら、みんなが美味しいと喜んでくれて、嬉しかったです。

今では、米の値段は単なる数字じゃなく、品質や産地の物語だと感じます。月々の予算に合わせて、普段は2000円前後の米、特別な日は3000円クラスの米を選んでいます。米の値段を気にするようになったことで、食への感謝や地元の農家さんへのリスペクトも生まれました。これからも、美味しい米を探しながら、食卓を彩る小さな幸せを大切にしていきたいです。

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